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2005年12月20日 (火)

洋ナシ

数年前から洋ナシの「ラ・フランス」が一般のスーパーでも見かけられるようになってきた。筆者にとってはとても喜ばしい事だ。

R-P1030410左の青いの二個がラ・フランス。
黄色い大振りなのはゼネラル・レクラーク。

いずれも筆者の青森の実家で実兄が作っているもので、まぁ本業のりんご作りの息抜きに作る形ではあるものの本格的な収穫を始めてから既に十数年経過しているから国内の栽培としては早い部類になると思う。

その始めの頃のエピソードなのだが、収穫した洋ナシを産地の果物市場に出荷したら値が付かないのだと言う。要するに産地の仲買人がこの洋ナシの事を知らないのだ。そのため「なんだかよくわからない梨」と言う事で二束三文の値を付けられ、兄は激怒して品物を引き上げたそうだ。
当時は今のような産直もあまり盛んではなかったし、何よりもこの洋ナシでは「追熟」と言う工程が必要なのに対しその事を理解する消費者は限りなく少数であった。この追熟に関しては一般的にスーパーに並ぶようになった現在に於いてもその説明が充分になされていないようであり、それを知らずに購入してすぐに食べ、なんだこりゃ、固くて味も無くてクソまずい梨じゃないかと怒る場合も少なくないだろうと思う。

...そうじゃないんです。これは追熟させて柔らかくすると独特の芳純な香りと恐ろしく上品な甘さを備えた魔法のような味になる梨なんですよ。

と言う事で、一般的な追熟の手順をご説明する。
まずほとんどの洋ナシの収穫時期は11月中旬から12月初頭である。(青森の場合)
この時点での梨はガチガチに固くて、まぁ普通は食えたもんではないのが当たり前。これを家庭の場合だったら玄関とか廊下とかのやたら暑くならないような場所に置いて十日から二週間程度様子を見る。
食べごろが近づいた事を知らせるひとつの目安として果皮全体がやや黄色みを帯びてくる。これはラ・フランスの場合が顕著。色が変わらない品種もあるので通常はつるの部分がやや柔らかくなった事で食べごろと判断すれば良い。その頃には自然に芳純な香りを発するようになっている。
歯ごたえを好むのであれはやや固めで食べれば良いし、より甘さが欲しければやや柔らかめにすれば良い。これはお好みで可。ただこの時に最も注意すべきなのがそのタイミングであり、洋ナシが最も強い香りを放つのは追熟が完了する前後の3日間程度である事は覚えておいた方が良い。これを逃すと一気に香りが抜ける。

とりあえずはスーパーで少量のラ・フランスをお求めいただき実験してみる事をお勧めする。
#それでもし気に入ったならこのblogのプロフィール欄から筆者アドレスにDMして頂ければ実家の品を用意させていただきます。

この洋ナシなのだが、一般に知られるようになったのはほんの最近の事だと思うのだけれど、日本に上陸したのははるか明治の初頭に遡るのだと言う。その頃には既に主要な品種のほとんどが上陸していたようだ。
それなのに市場に定着しなかった理由は何と言ってもこの追熟の問題があったからであり、それがようやく一般に理解されようとしてきているわけなのである。

とりあえずはラ・フランスで構わないが、もし興味がお有りならまず写真のレクラークを試して欲しい。既に一部のスーパーには出回っている。(少々お高いですけど...)
これの上品さを知ると病みつきになる事は間違いないはず...。

#もちろん他にももっと色々な品種が控えてます。(笑)

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コメント

ラ・フランスっておいしいですよねぇ。僕も大好きですよ。レクラークもぜひ食味したいです。おいくらでしょうか?DM待ってます。

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