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2006年7月19日 (水)

鏡に映るものは..?

"ベイシー"の菅原さんがどういう人なのかと言うと、...これは言葉で説明するよりもこの著書の中の写真を拝借して説明させて頂いた方が話が早いだろう。

Rp1060697菅原さんとサダオさん(渡辺貞夫さん)の2ショットである。
(ステレオサウンド社・「聴く鏡」より)

...つまりは、サダオさんをこんな笑顔にさせてしまう方であると言うことだ。

ちなみに菅原さんのこのような笑顔を見られるチャンスもそう多くはないはずだ。ジャズ喫茶のマスターと言えば常にクールに「苦虫を噛みつぶしたような顔」であるのがお約束であり(笑)、実際筆者が上京したあと全ての休日をつぶして訪ね歩いた東京のジャズ喫茶のそれぞれのマスターは100%これに徹していたと言う事実があるのだから。(笑)
#中でも門前仲町のタカノさんは渋かったなぁ...

ただ、菅原さんに関して言えばここ15年ほど前からちょっと様子が違ってきていて、以前書いたような気もするのだけれど店の中でにんまりとされる場面が少なからずある。
例えばそこに菅原さんのお嬢さんがおられる場合とか。
「...あのちっちゃい子だれ!?」
「菅原さんがあんだけ喜んでるんだから、...娘さんでしょ!?」
「......鬼がわらが笑っちゃってるよ、おい」

まさか菅原さんがココを読んでるはずも無いけども、..すんませんすんませんすんません




...気を取り直して話を続ける。(おーコワ)

菅原さんと言う人は実はとっても気ぃ使いな人でもあるのだ。
菅原さんのニックネームである"Swifty"は御大COUNT BASIEご本人が名付け親なのだが、これはベイシーさんを迎えてとってもとっても気を使いちょこまか動き回る菅原さんを見て御大が大笑いして名付けたと言うエピソードがあるのだそうだ。
(swifty=「すばしっこい」の意)

ベイシーには今も昔もいろんな有名人が訪れるわけなのだけど、ずっと昔の菅原さんはそう言う場合にどこかぎこちない様子が見えていた。それがある時期からごく自然にそう言ったお客さんと接するようになっていて、そのおこぼれで筆者のような不良客に対してさえもなんかにこにこ接して下さるようになった。

この事は単純に客の立場として考えれば嬉しい事であるのかも知れないが、どっこい相手は「あの」菅原さんなのである。油断していてはいけない。菅原さんの定位置であるターンテーブル前の丸テーブルに招かれて談笑しているうちにとんでもない鋭い質問が飛んでくる事があるのだ。それはaudioやjazzに限らない非常に広範なジャンルの中での質問であったりするわけで、...おーい菅原さん、こんなコゾーにそんな質問しますか?ってな場合も少なくない。

またたまたま有名人が来店されている場合にも同じテーブルに呼ばれる場合がある。(...っつーか最近は普通の四角い椅子席に座った記憶がほとんど無いんですけど)(笑)
同席させて頂いた機会が一番多いのはワセダの石山先生かな?
ここで菅原さんと石山先生の会話を拝聴していると普通の(...とも言い切れないか)会話の中にしばしば(???)と思うようなフレーズが含まれている事に気づかされる。話は石山先生の商売柄「建築」の事に関するものが多いのだけれど、その話の中でそんな例えが出るの? とか、そこでそっちに話が飛ぶわけ? みたいな事があり、まぁしろうと筆者としては一瞬たじろぐわけなのだけれど、話の「ノリ」が一旦掴めれば少なくともハモる程度の事はできるようになる。(...ような気がする)

...ここでは、実は石山先生は「建築」そのものの事を話しているわけではなくあくまでも「デザイン」の事を考えながら話をしていて、一方の菅原さんは「オーディオ」の事を考えながら話をしているようなのだ。つまりまったく違う分野の考え方でもって例えば「建築」と言う話題について会話しているわけだ。

なるほど、「聴く鏡」ってのはそう言う意味だったのか...

一般にどのようなジャンルであってもその世界だけにどっぷりと浸かりっ放しになっていれば自ずとその世界の範囲は限られてくるものだ。所謂「マニア」がそうであり「学者バカ」と言われる世界がこれに該当するのではないかと思う。
この場合のお二人の会話は、つまりそう言う世界とは正反対のベクトルであると言うことなのである。
それぞれが得意とするジャンルを一旦隠し置き全く違うジャンルの話をする中で双方の反応を探り合い、一見まったく関係の無いはずの反応の中からそれぞれの言葉に置き換えた答えを導き出すと言う作業をしているわけだ。
なるほどこの手法をモノにできるのならその本人の世界はマニアックな世界に留まる事なく無限大に広がって行く可能性を持つ事になる。

...おわかりいただけますか?



とばっちりで超高度な質問を喰らうしろうと客はたまったモンじゃないんですけどね。(滝汗)

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コメント

高度な会話。
ヘタにその場で話を合わせようとしてムリヤリ口を挟んで
半年あるいは数年後に「青くなる」ことしばしば……(^^;

これを俗に「愚か者の三年殺し」といいますが、
アタクシ、そんな経験が数知れずあります。

と~こ~ろ~で~。

なにでページ抑えてるんですか!
そのとき訪れる一陣の風。
ハラハラとめくれるページが針先をつぎつぎとなぶってゆく……。
なんてことを想像して背筋がエレファント(象っと^^;)しますた。

気をつけてくださいね。

パンジャさん、
>ヘタにその場で話を合わせようとしてムリヤリ口を挟んで半年あるいは数年後に「青くなる」ことしばしば……(^^;
お相手が石山センセの場合は即刻コロされますからだいじょぶです。(笑)

>これを俗に「愚か者の三年殺し」といいますが、
アタクシ、そんな経験が数知れずあります。
はいはい。この方面なら私も勝負できる自信がありますよ〜。(爆)

>なにでページ抑えてるんですか!
これの説明するの忘れてました。SHURE V-15/Type3(HEボディ)です。
10年ほど前に菅原さんから新品状態のものを永久拝借してきたものです。
Type3に関してはここでは書けない事も色々あるんですよ...

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