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2008年1月 5日 (土)

#3009の使い方

あくまでもここの筆者が知る範囲での、と言う話なんですけど、SME #3009の使い方のキモの部分を書いてみます。

トーンアームの「動き」に関する構造設計の考え方は大きく二つに分類して良いと思います。
ひとつはこのSMEに代表される垂直方向の動きを「ナイフエッジ方式」(V字に刻んだ溝にナイフの刃を立てるような構造)/水平方向はベアリングでと言うタイプ、もうひとつは筆者が長年使い続けている「ワンポイントサポート方式」(完全に一点の"やじろべえ"状態で支えるもの)ですね。

このワンポイント方式の場合はカートリッジの針の先端から見たアーム全体の力学的なバランスを取る必要があるために調整が非常に難しくなると言う問題があって、残念ながら一部の愛好者に(熱烈に)指示されるだけに留まっているわけですが、実はこのワンポイント方式での調整の基本を会得する事がSMEのようなアームを使いこなすための基本でもあるわけなんです。

機械的に安定してお気楽に使えるのがナイフエッジの利点だったんじゃないの?とお考えの方、ここではナイフエッジでのサポート部分が左右一対の二点になっている事に注目する必要があります。これはピボット方式の場合も同様。

SME #3009のセッティングは、基本となる理論的な位置関係と使用するカートリッジに対して指定されたバランス部分の調整をすればそれで終わりと言う非常に合理的な考え方を非常な高精度でもって実現しています。この辺の完成度はなるほど見事と言うしか無い素晴らしさですよね。
ただSMEで問題になるのはその完成度の高さ故に逆にマニア的な細かい調整を受け付ける余地がほとんどないと言う点なのです。この辺が前回書いた「どこで聴いてもSMEはSME」と言う印象に繋がる大きな要因でもあるわけなんですが、唯一「水平を出す」と言う作業を厳密に行う事でSMEアームの音はガラリと変化します。
これは上記「二点で支えられたナイフエッジ」について、それらに対する力が限りなく均等になる事でこのアームが持つ本来の能力が発揮されると言う事実を意外に見逃しやすいと言う現実があるわけでして、実際ほとんどのユーザーはこの点を軽視しているフシが見受けられます。
少なくとも筆者が経験した色々な試聴室のほとんどはそのような事であったろうと思いますね。

この「きちんと水平を出す」と言う場面でもうひとつ問題になるのが純正"SMEベース"に取り付ける4点のネジ部分に付属する小さなゴムです。
取り付け穴にはめ込まれているこのO-リング状の部品は取り説でその締め加減に注意するよう図入りで丁寧に書かれていますが、一見音質の面での注意を喚起してるように見える取り説の文章だけに注目しているとこれが同時にアーム自体の水平を崩す要因になっている事を見逃してしまうんです。
またこのO-リングは絶対的な音質面でも不利になる場合が多いと筆者は考えますので、実際の取り付け時にはこれを撤去しベースに直づけするのが基本であろうと思います。

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b#おやじなJAZZ&AUDIO」カテゴリの記事

コメント

半分以上わからないですけど、勉強になります(^w^;)

ところでこの間ブクオフで「ベーシーの客」(村松友視・著)を
見つけたので今読んでるんですけど、「べーシー」と「ベイシー」、
どっちなんでしょうね?
おやじさんも「ベイシー」だし他のブログなんかでも「ー」じゃなくて「イ」。

ま、どっちでもいいんですけどお店の看板なんかはどうなって
いるのかな、と。
本人の著書が「ベイシー」ですしねぇ。
読み進むとわかるのかもしれませんが。

パンジャさん、

>半分以上わからないですけど、
...もしもし?
あんなスピーカー使ってる人がなんて事おっしゃるのでしょ!? (汗)

ベィシーのカンバンは以下のようになってます。
http://pa90117.cocolog-nifty.com/117oyaji/2006/10/post_2eee.html#comments
「Modern Jazz (猫)Basie」だったと思う...

あ、ちなみに村松さんはSwiftyさんのマブだちみたいス。

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