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2008年6月17日 (火)

続き

えーっと、これはご紹介した冊子の中の菅原さんとサダオさんの対談の中で菅原さんご自身もおっしゃってる事なんですけど、「遊び」ってのを本当に楽しむためにはこちら側の努力も少なからず必要になって来るんだよね、って話です。
これって、およそありとあらゆる遊びのシーンについて当てはまる事なんじゃないかと思うんですけど、いかがでしょう?

とりあえず、...まずはいきなりJAZZでの話からにしますか。

最初に、JAZZを聴く上でもっとも楽しいシチュエーションは何かと考えてみた場合、これは何と言ってもライブ演奏にとどめを刺します。これはもう間違いない事でしょう。
なんたってあこがれの名奏者が目の前のステージで演奏する様を自分の目でしっかりと見て自分の耳でその音を聴いて、って場面なんですからこれはもう感激しないはずはありません。
場合に寄っては何年も何十年も前から何度も何度も繰り返してレコードで聴き馴染んだその曲や名フレーズそのものが本人の演奏で生で聴けるんだからもう最高っ! たまりませんよ...

演奏の最初のテーマと共に脳裏に立ち上がるのは自分自身が好んで聴きまくっていた時代の自身の心象風景そのものであり、同時に蘇ってくるその時代の臭い、感情、いら立ち、やるせなさ、あるいは彼女の甘い体臭とか、切ない別れの思いとかがもう一気に溢れかえって出てきます。(注、多少のブンガク的脚色あり)

って、

.....ここで話が終わったらJAZZのお楽しみなんかほんのカケラも掴めてないって事になるんですよねぇ。

確かに自分の世界の中だけでJAZZを理解しようとするならばそれはそれでアリなんですけど、もう一歩突っ込んでJAZZの楽しみと言う観点で考えるならばここまでのは単なる「演奏」であり「ショー」でしかないとも言えるわけでして、ここから先JAZZを本当に楽しもうとしたら例えゼニ払って聴きに行ってる客だからと言ってそのまま何もしないでただ黙って聴いてるだけでその楽しみを全て享受できると言うものでは決してないんですよ。

なんたってJAZZは聞き手の側も参加しなくちゃ意味が無いんですから。

一般にJAZZの演奏ではインプロビゼーション(即興的なと言う意味)が非常に大きな要素を占めます。ここでの元の曲で必要なのはテーマと入りのコードと全体のパターンだけと言っていいぐらい演奏中の曲は変化して行き、千変万化・驚天動地・波瀾万丈・支離滅裂(笑)となってその深みを増し、これがソロの演奏であるならば奏者は自身の内面的な世界へと深く沈下して行ってその類い稀なる心象風景を音として醸し出し聴衆をその世界へと引きづり込んでくれるわけですが、実際にこんな真似が出来るのは例えばBILL EVANSであるとかのほんの一握りの名奏者に限られる事は言うまでも無く、通常はレギュラートリオなどでの演奏者相互の「掛け合い」的な要素を上手く利用してレコードに収められている曲を膨らませて行くと言うような事がライブの場では行われるわけです。

これがライブを聴きに行くひとつの(大きな)楽しみでもあるわけなんですが、実際の演奏の場においてはそれぞれの奏者の息と言うかタイミングがぴったりと合うと言うのがなかなか難しい事でもあるわけなんですよ。
つまりその時々のそれぞれの体調であるとか気分であるとか、メシがまずかったとか出がけにおかぁちゃんとケンカしたとか(笑)ほんと様々な要素が絡んで演奏のデキに影響してくるもんなんですよね。
ま、名奏者と言えども普段は普通に人の子。
およそ世間並みにいろんな事があるのはやむを得ない事です。

で、
そんな奏者のイマイチな部分を助けられるのが聴衆のタイミングの良いひと声であったりするわけです。

普段ならここはバリッと行く所なのにあれぇ? みたいな時とか、奏者が一瞬躊躇して出のタイミングに乗り遅れた時とかによくわかってる聴衆からの「イエーイッ」で奏者が生き返るって事がほんと良くあるんですね。
もちろんいつも以上に決まりまくって最後のフレーズを吹き終えた瞬間に客から声が掛かるってのは文句無しに最高です。これでまた奏者は100倍の元気が出ます。

こう言った演奏者+聴衆のタイミングの良い関係が実現したとき、その場の演奏は間違いなく最高のものとなって行きますし両者それぞれが非常に楽しめる演奏へと変化して行くわけでして、これによって聴衆は払ったゼニ以上の満足感を得る事が出来ますしまた奏者の側も...まぁ安いギャラだったけどいいかみたいな気分にさせられる事は保証いたします。(笑)

実際問題、これがなくっちゃJAZZを聴きに行く意味は無いのよ。

しつこく繰り返しますが、奏者がステージの上でかしこまって演奏してるのをこちらもかしこまってただ聴くだけじゃ何の意味も無いんです。
ただゼニを払ってその場にいれば満足させてもらえるなんて考えは大きな間違いなのであり、ここでは自分が楽しみたければそれなりの努力をする必要があると言う事を理解しなくてはいけないのです。

楽しみたかったらこっちもがんばんなくちゃって事なんですよ。

#もちろん、別に毎度毎度ワメけと行ってるわけじゃぁ無いです。

#そう言う姿勢でもって演奏に接してみるだけで良いのです。

#そうすれば普通は奏者の側がカン付きますから大丈夫。

むっ? 今日の客はデキルな? ってね。(笑)

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b#おやじなJAZZ&AUDIO」カテゴリの記事

コメント

19の頃新宿のピットインに良く行ってました。
古い話だ(笑) 今はどうなってるのかなぁ?

worksさん、

コメントはやっ! (汗)
私は1977〜1980年にかけて通ってました。
ゼニがないのでもっぱら(チャージが安い)昼の部。(笑)

実は正直な事を言うとJAZZは怖いのです。
 だって「あ~~じゃ無いこぉ~~じゃ無いおぢさん」がイッパイ居てとても付いて行けないのです。
 
 さて音楽は聴くのも楽しいのですがヤルのも楽しいです。
 ワタシの場合残念ながらJAZZはやりませんでしたが昔々にBluegrassとRockを少々。
 当時の録音が未だCカセに残ってたりして時々聞くのですが赤面ですな(自爆)。
 そんでも例え客がゼロでもステージに上がると言うのはちょいとコーフン物だったりします。

私は1984年前後です (笑) 
最近は聞かない、吹かない、弾かない人に
成り下がりましたけど。

原稿おもしろい。

イェーイ(^w^)

うんちくセンパイ、

>JAZZは怖い
冗談抜きの先輩にえらそうな事も言えないですけど、あれは理解しようと構えちゃったら絶対にわかんない世界ですよね。素直に受け入れてしまう事が肝要なのです。さすれば程なくして、
「ワシもうどーでもえーけんね〜」(Copyright "山下洋輔" )
と言う境地に達する事が出来ます。(笑)

>「あ~~じゃ無いこぉ~~じゃ無いおぢさん」
う〜ん、
これって、なんつうか、伝えきれないもどかしさみたいなもんがあるんだろうと思います。
こんな面白い世界を是非とも味わわせてやりたいのに言葉で説明できなくてついうんちくに走ると言うか...
あれ?
#もしかしてミサイル発射しちゃいましたか? (爆)

>ステージに上がると言うのはちょいとコーフン物
...であるようですねぇ。
この部分は完全リスナーの私にはわからん世界であるわけなんですけど、とりあえず記事中のサダオさんは「ステージとお客さんの距離が近ければ近いほどやってる方はより楽しく演奏できる」とおっしゃってますね。
なんとなく、奏者の気持ちだけはわかるような気がいたします。

worksさん、

>私は1984年前後
あ、惜しい!
その頃の私はもっぱら「山下トリオ」の追っかけになってたふしがあります。
#とりわけこの時代の「山下洋輔"Panja オーケストラ"」が最高に面白かったんですよ。

#あれ?
また誰かにミサイル発射したかも。(爆)

パンジャさん、

>イェーイ(^w^)
あーりがとうございます。
励みになります。
#またこれで10本ばかり記事を書く元気が出てきました。(笑)

続けてパンジャさん、

>原稿おもしろい
褒められたので(昨日15分で書いた記事に)手を入れました。(笑)

神戸在住時、先輩がフィージョン系バンドのベースやっていました。アマチュアバンドでチキンジョージでライブやっていましたから有名バンドだったと思います。
先輩に連れられて最初に行ったのが鈴木勲でした。10名も座れば満席というぐらい小さいライブハウスでしたが凄い迫力でした。
ジョージベンソンも行きました。あのギターには驚きました。
パーカションを意識したのは祭りの太鼓ですが(笑)
本当は、74年(ごろだと思う)長谷川きよしのバックをやっていた斉藤ノブでした。
ドラムはハーヴェイ・メイソン。パーカションはラルフ・マクドナルドの対話のようなオン・ブロード・ウエイのソロは好きです。乾いた排気音のような心地よさがあります。ジョージ・ベンソンをはじめて聞いたのはブリージン。

やはり先輩の影響は大きいです。

書き出すととまらないのでひとまず小休止。

イノウエさん、

>長谷川きよし
あら奇遇ですね。
色々あって隣町に住んでおられますよ。(笑)

斎藤ノブさん、いいパーカッショニストですよねぇ。
(松任谷)ユーミンさんのバックでも有名な存在。(笑)

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