筆者家庭の事情によりちょっとのんびりblogを書いてられるような状態ではなくなって、半月ほどお休みしてしまった。騒ぎの元になった娘の修理(笑)も無事完了したので、本日より再開させて頂きたいと思う。
#見に来て下さった方、申し訳ありませんでした。
リアリーフの話を続ける。
117では走行中にリアから「ゴトゴト」と言う音がする事がある。この音の原因のひとつがリーフにあると言うお話しである。
写真はH150であるが基本的に大差無いのでこちらでご説明させて頂く。
まず異音の最初の原因はリーフを束ねる「タガ」の緩みである。長年走ってるとこれがだんだん緩んできてリーフが遊ぶようになり、ワルさをするようなのだ。
もうひとつ、リーフの間に挟まっているゴム板がぺしゃんこにすり減っているのも要因となるようだが、こちらはちょっと簡単には治せないかも...。リーフをバラさなくてはいけないのだ。
実際に対策を行う場合、このリーフを外すのは結構苦労する事になると思う。ある程度の慣れと怪力があればワケもないが一般シロート(筆者含む)ではちょっと大変。なのでここでは車に取り付けられたままできるような簡易的な対策をご紹介する。
用意するのはハンマーだけ。これでとにかく開いたタガを叩いて締めてみて頂きたい。左側はマフラーが邪魔して叩けないのでできれば外した方が良いが、面倒ならできる所だけでも良い。
いかがだろう?
普段この音が気になっている人なら即座に効果を実感できるのではないだろうか?
実はこのワザは、今から20年近く前にいすゞ主治医から伝授されたものなのである。
筆者が27歳の時に入手したPA96XC(1号)(ボロ)を近くのいすゞに持ち込んだ時に応対して下さったのがこのM氏であり、この日以来延々筆者の主治医を務めて頂いている。
「走ってる時にリアからゴトゴト音がするんですけど...」
「あ〜、アレね。ちょっと診ましょう」
リアにもぐり込んだM氏、なぜかその手にはハンマーが握られている。(汗)
「ゴ」
「ゴンゴンゴン」
「ゴーン、ゴーン」
...........(大汗)
「はいOKです。走ってみて下さい」
.....治ってるし。(爆)
シメた、いきなりいい人見つけたと単純に喜ぶ筆者。しかしその後通い続けても2回に1回は「世話ぁねぇっスよ〜」と追い返される。なんだぁ? もしかしてテキトーな人なのか??
ならば通ってる内に馴染みになったメカのAさんがいるもんね〜。そっちに頼むもんね。
「...コレコレなんですけど」
「あ〜!? 世話ぁねぇっスよぉ」(爆)
ここに至って筆者はハタと気がついた。この人たちがこう言うんだからコレは大丈夫なんだ。気にする必要はないと言うことか。以後これが筆者の「ヤバい音」と「全然OKな音」を聞き分ける修業の第一歩となったわけである。
その後の筆者は勤務先の都合により横浜・岩手・群馬と飛ばされまくるわけだが、各地で起こった様々なトラブルのほとんどをこのM氏に電話で助けを請う事で解決する事ができた。その時々の近所のいすゞを信用しないと言うわけではないが、距離的には近い見知らぬ他人よりは数百キロ離れていても心情的に非常に近いM氏を信頼したわけであり、これは今考えてみても間違ってはいなかったと思う。
M氏の場合、トラブルの報告をするとまず自分でどことどこを見てみろと言う指示をしてくれる。あるいはどこそこの状態はどうかとか。それにより即座に原因を特定し然るべき対処方法を伝えてくれるのだ。さらにその状態でどの程度走っても良いのかと言った事まで教えてくれる。これは岩手時代には本当にありがたかった。一番近いいすゞでも50km先だったのだから...。
そんなわけでこのM氏とは現在に至るまで親密なお付き合いをさせて頂いている。当のご本人にとっては迷惑極まりない客である事は明らかなのだけれど、その後のお付き合いの過程でM氏がオーディオマニアである事がわかり、かつて某オーディオメーカーに在籍していた筆者が今度は主治医役となって双方の「お互い様」と言う良好な関係が定着したのであった。
「たられば」と言う話をしてみても全くつまらない事ではあるのだけれど、もしもあの時にM氏に出会っていなかったら筆者が今現在も117に乗っている可能性は限りなく低いと思う。
何事もはじめの一歩が肝心なのだと言うお話しでした。
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